2025.12.26

海底に眠るロマン「与那国海底遺跡」の真相を探る

沖縄本島からさらに約500km、日本最西端の与那国島。

神秘的な歴史と大自然が魅力の小さな島です。

沖縄本島からは約410kmにあり、その青く透き通った海の下には、今も謎に包まれた巨大な石の構造物が眠っています。

まるで古代文明の遺跡のようだと話題になったのが、「与那国海底遺跡」です。

この世界的にも有名な、神秘的な遺跡は、自然の造形なのか、人が造った遺跡なのか。

今回はそんな海の底に広がるロマン「与那国海底遺跡海」を探りながら、与那国の魅力に迫ります。！

与那国海底遺跡とは？

1986年、地元のダイバーによって偶然発見された海底の巨大な石構造物。

水深約25ｍの海底に、階段状の段差や平らな壁面、門のようなアーチがあり、「まるで古代都市の遺跡のようだ」と世界中の研究者が注目しました。

一部の学者は「自然が造り出した地形」としながらも、人工的に削られたような直線や階段構造から「太古の文明の痕跡ではないか」とする説もあります。

今も結論は出ていませんが、そのミステリアスな存在が多くの人を惹きつけているのです。

現地で見られる「海底都市」の姿

海底遺跡は、与那国島の南側「新川鼻」沖約100ｍの地点にあります。
　
ダイビングスポットとして人気で、透明度の高い海中で遺跡全体を観察することができます。

見どころは、まるで神殿のような「メインテラス」、一直線にのびる「参道」や「三段の階段」、そして巨大な「亀のモニュメント」。

太陽光が海面から差し込むと、まるで古代神殿に光が射すような神々しい光景に。

潮流の音が響く中、ゆっくりと浮遊しながら見上げる遺跡の姿は、まさに「海の中の聖域」です。

【与那国海底遺跡】
所在地：沖縄県八重山郡与那国町与那国（南東部海域）
アクセス：
・与那国空港から車で約15分（南牧場入口付近）
・ダイビングショップが開催するボートツアーでのみ見学可能
HP：https://welcome-yonaguni.jp/guide/1282/

与那国島 ― 最西端の「秘境」

与那国島は、日本の最西端に位置し、台湾までわずか111km。

島の西端「西崎（いりざき）」には日本最西端の碑が立ち、夕日の名所として知られています。

島にはほかにも、自然と文化が息づく見どころが点在しています。

■与那国馬
島の風土に根付く小柄で穏やかな在来馬。海辺を散歩できる乗馬体験も人気。

■ ティンダバナ
島を一望できる断崖。神話では「巨人が腰をかけた岩」とも伝えられる神聖な地。

■立神岩
海にそびえる巨岩で、島の守り神とされています。

また、与那国は風と祈りの島としても知られ、旧暦行事や伝統祭祀がいまも大切に受け継がれています。

【与那国島アクセス情報】
・飛行機：那覇空港または石垣空港から与那国空港へ（約1時間）
・船：石垣港からフェリー（約4時間半・週2便）