青い海と陽光に恵まれた沖縄。
沖縄といえば、世界でも有数の長寿地域として知られていますよね。
沖縄が「世界一の長寿県」と呼ばれた背景には、薬草や食習慣、自然とともに暮らす生活の知恵があります。
薬やサプリに頼らず、草木や風、人とのつながりを大切にする島の健康法。
それは医学的な理論よりも、「オバー(おばあちゃん)たち」が日々の暮らしの中で培ってきた経験そのものなのです。
今回は、そんなオバーたちの知恵袋から学ぶ島の健康習慣をご紹介します。

1.食の知恵 「命薬」という考え方
沖縄では昔から、食を「命薬(ぬちぐすい)」と呼びます。
それは、食べることが命を養う行為であるという考え方。ゴーヤーや島豆腐、海ぶどう、モズクなど、自然がもたらす旬の恵みを感謝とともにいただく。
それこそが、健康の原点なのです。
市場を歩けば、そんな命薬の文化を感じることができます。
那覇の「牧志公設市場」には、地元のオバーたちが笑顔で立ち、古くからの食材を使った知恵料理を教えてくれます。
旅の途中、ぜひ市場で命薬の味を探してみてください。
【牧志公設市場】
所在地:沖縄県那覇市松尾2-10-1
営業時間:8:00~22:00(店舗により異なる)
定休日:毎月第4日曜日 (12月毎日営業 )、正月、旧正月、旧盆(店舗で異なります)
HP:https://www.makishi-public-market.jp/

2.暮らしの知恵「風と太陽」を味方にする家づくり
沖縄の古民家に足を踏み入れると、どこか身体がゆるむような心地よさを感じます。
それは、建物そのものが「健康的な暮らし」を考えてつくられているから。
木と石灰でできた赤瓦の屋根は、太陽の熱をやわらげ、通り抜ける南風(ぱいかじ)が家の中を巡るように設計されています。
シーサーは魔除けであると同時に、家に良い気を呼び込む象徴です。
そんな昔ながらの知恵に触れられるのが、恩納村の「琉球村」。
古民家の再現エリアでは、風と光に包まれた沖縄の原風景を体感できますよ。
【琉球村】
所在地:沖縄県国頭郡恩納村山田1130
営業時間:9:30~17:00
入園料:大人2000円、子ども1500円
定休日:年中無休
HP:https://www.ryukyumura.co.jp/

3.ゆいまーるの心「助け合う」心の健康
「ゆいまーる」とは、助け合いを意味する沖縄の言葉。
田植えや収穫、家の建築など、昔の沖縄では地域の人々が互いに支え合いながら暮らしてきました。
その精神は今も、島のコミュニティやお祭りの中で息づいています。
観光客もその精神にふれることができるのが、南城市にある「おきなわワールド」。
沖縄文化も自然も丸ごと楽しめる時間は、心をやさしく解きほぐしてくれます。
【おきなわワールド】
所在地:沖縄県南城市玉城字前川1336
入園料:大人2000円、子ども1000円
営業時間:9:00〜17:30
HP:https://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/

4.祈りと自然「神が宿る森」で心を鎮める
沖縄の人々にとって、森や泉、岩は神が宿る場所。
その中でも、南城市にある「斎場御嶽(せーふぁうたき)」は、琉球王国の時代から最も神聖な御嶽として崇められてきました。
深い森の奥に進むと、岩のアーチが重なり合う神秘的な空間が現れます。そこから望む久高島は「神の島」と呼ばれ、古来より祈りの対象とされてきました。
木々の間を抜ける風や滴り落ちる清水の音に耳を澄ませば、人も自然の一部として生かされていることを、静かに思い出させてくれます。
【斎場御嶽】
所在地:沖縄県南城市玉城字前川1336
入園料:大人300円、子ども150円
営業時間:9:00〜18:00(3月~10月)、9:00〜17:30(11月~2月)
休息日:毎年6日間、旧暦5月1日~3日、旧暦10月1日~3日
HP:https://okinawa-nanjo.jp/sefa/

オバーたちが教えてくれるのは、特別な薬でも、高価な食材でもありません。
自然のリズムに合わせて生きることこそが、最大の健康法だということ。
旅の途中で市場を歩き、風の通る家を訪れ、祈りの森で深呼吸をする。
それだけで、きっと心と体が少し軽くなるはずです。
みなさんも次に沖縄を訪れるときは、オバーの知恵袋を探す旅をしてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたの中にも、新しい健康のヒントが見つかりますよ。

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