旧暦の閏月『 ユンヂチ 』って何?
沖縄県には他県では見ることのできない独自の文化・風習が多数あります。
今回は沖縄の文化・風習から、重要な風習である「 ユンヂチ 」についてご紹介します。
ユンヂチとは?
ユンヂチとは沖縄の言葉で「余分な月」という意味で、旧暦の閏月を指しています。
旧暦の1年の日数は、新暦に比べて約11日間短いのはご存じでしょうか?
普段の生活では旧暦が11日短くとも大きく困ることはないかもしれませんが、1年で11日も日数が不足していると、年月が過ぎるにしたがって新旧の暦の季節が大きくずれてしまいます。そのため2・3年に一度、旧暦を13か月にして調整しているのですが、その追加された1か月分が「閏月=ユンヂチ」と呼ばれています。
ユンヂチで注意すべきこと
旧暦を重んじる沖縄では閏月も大切に考えており、お墓の新調やお墓の引越し、仏具の新調など、お墓事や仏事はユンヂチの年に執り行うのが望ましいとされています。
一説によると、閏月=本来無い月があることで、その年は神様の目が行き届かないとされているから、とのこと。
沖縄では他にも「お墓を作る際に生まれ年の干支を避ける」など、お墓事に関してはいくつものルールが存在しています。
そんな中であってもユンヂチの年回りであればお墓事を行ってよいともされているので、ユンチヂのある年は沖縄県民にとって欠かすことのできない大切な年ともされているんですよ。
公共工事にも影響が!
現在沖縄では複数の道路整備が進んでいますが、ここでもユンヂチが大きくかかわっています。
那覇北中城線の改修事業では、用地取得の予定地に多数のお墓があることが判明。1度のユンヂチで全てのお墓を動かすことは難しいため、2度のユンヂチを見積もっており、そのため事業完了年は当初の2027年から2039年に延長となっているようです。
他県ではあまり見かけない、沖縄ならではの延長理由ですね。
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